Ghostscriptの利用方法について説明します。一部、ほかのページで説明している部分もあります。
まだ工事中です。
以前はこのページでGhostscriptのインストールの概要を紹介していましたが、 Ghostscript 5.03の登場を機に、説明を割愛することにしました。というのも、インストール方法はこのページの他にも多くのウェブページで説明されていますし、またFreeBSDをお使いの方は、自分でコンパイルしなくともportsを利用することができますので、ここで改めて説明する必要は無いと思われるからです。お使いのOSでGhostscriptを利用する方法は、お好みの検索エンジンで "compile ghostscript OS名"で検索をかけてみて下さい。
Ghostscriptの日本語化情報が、以下のページにまとめられています。
Ghostscriptの日本語化情報
(田中 哲氏
のページ内)
このページでは、Aladdin Ghostscript 5.50を日本語化するためのパッチも提供しています。私の所属するサイトでは、このパッチを利用して日本語化した Ghostscriptを利用しています。
このパッチには、プリンタドライバは含まれていません。したがってこのパッチを当てただけでは、Ghostscript 5.50がもともとサポートしているプリンタしか使えません。私の所属するサイトではキャノンのレーザープリンタ(LIPS IVに対応したもの)を使いたかったので、以下のリンクからLIPSプリンタ用のデバイスドライバをダウンロードし、追加して利用しています。
LIPS II+/III/IVc/IV 対応Ghostscriptデバイスドライバ
以前は、Aladdin Ghostscript 5.10に日本語化パッチキットv2.0を当ててコンパイルしたものを利用していました。このパッチキットは以下のページから手に入ります。
このパッチキットにはいろいろなプリンタ用のドライバ(特に国産のプリンタ用)が入っているので便利です。また、パッチキットに含まれるドキュメントに、パッチの当て方やコンパイル方法が書いてあります。
古い説明をこのページの最後に残してあります。
Ghostscriptフォント
Ghostscript 3.0x以降に付属するフォントは、 URW++ Design and Development Incorporatedが作成したもので、2.x以前に付属していたフォントと比べて格段にきれいになっています。このフォントはGhostscript 2.xでも利用できますので、Ghostscript 2.xをお使いでフォントが汚いのが気に入らないと思っていらっしゃる方は入れ換えをお勧めします。
なお、3.x〜5.xのフォントは全て同じものです。
スーパーユーザ(root)になって、
# mkdir /usr/local/share/ghostscript/fonts
# cd /usr/local/share/ghostscript/fonts # tar xvfz somewhere/ghostscript-fonts-4.0.tar.gz
…以上、ただこれだけです。
Ghostscript 5.03以降には8種類のFontmapがついてきます。
どの設定でも、ghostscript-fontsアーカイブに入っているフォントは利用するので、あった方がよいでしょう。
標準的な設定であるFontmap(.GS)は、普通にインストールするだけで使えるようになるはずです。Solaris 2.4以降をお使いでDisplay PostScriptフォントを利用したい方は以下のリンク先を参照して下さい。
GhostscriptとDisplay
PostScriptフォント
(「Solaris2と戦う」のページ内)
Ghostscript付属のフォントはAdobe純正のフォントによく似ています。QMSの PostScript互換プリンタ(QMS 1660)に搭載されているフォントよりも純正フォントに近いくらいです。しかし詳細に比較すると、当然ながら違いもあります。
アドビシステムズ株式会社が配布しているAdobe Acrobat Reader 3.0(J)には、Times-Romanなど欧文のPS Type-1 フォントが付属しており、技術的にはGhostscriptから簡単に利用できます。これは都合がいいと思っていたのですが、アドビのサポートに電話して聞いたところ、「このフォントはAcrobat ReaderでPDF書類を読む目的で配布しているものなので、フリーソフトウェアとはいえライセンス的には微妙だ」と言われてしまいました。ライセンスを読んでみると確かにそんなことが書いてありますね。これは使わない方が無難のようです。残念ですが、Ghostscript付属フォントで十分きれいなので我慢しましょう。
以前にこのページで紹介していた、Ghostscript 4.03のコンパイルとインストール方法です。このページの上の方で述べましたが、世間ではGhostscript 5.03が出ており、私のサイトでも5.03に移行していますので、下の説明はすでに古くなっているのですが、まぁ何かの役に立つかもしれないと思って残しておきます。しばらくしたら消します。
VFlibはすでにインストールしてあると仮定して話を進めます。(説明をサボってしまいます、ごめんなさい)
% tar xfz ghostscript-4.03.tar.gz % tar xfz ghostscript-4.03gnu.tar.gz % cd gs4.03 % tar xfz ../ghostscript-4.03jpeg.tar.gz % tar xfz ../ghostscript-4.03libpng.tar.gz % tar xfz ../ghostscript-4.03zlib.tar.gz % tar xfz ../gs4.03-vflib.tar.gz
% mv libpng-0.89c/ libpng % mv zlib-1.0.2/ zlib
% patch -p1 < gs4.03-vflib/gs4.03-vflib.diff
(make.txtをよく読む) % cp unix-gcc.mak Makefile (GCCを使う場合) % vi Makefile (各種設定)
ここではLIPS III/IV/IVc用のデバイスドライバgdevlips4 を追加する例をお見せします。gdevlips4はLIPS III/IV/IVc用のTeXプリンタドライバ"dvipr"の機能拡張の一環として、 福井大学 山本研究室で開発が続けられています。
dvipr---TeX Printer Driver for LIPS II/III/IV
dviprは、現時点ではLIPS III/IV/IVcに対応しています。LIPS IIには対応していません。また、gdevlips4もこのページからダウンロードできます。
このドライバを組み込む作業は以下のように行います。
% tar xfz ../gdevlips4-current.tar.gz % ln gdevlips4-1.2.0/gdevlips4.c . % cat gdevlips4-1.2.0/gdevlips4.mak >> Makefile % vi Makefile (lips3というデバイス名が重なるのでそれを直す。)
% make
スーパーユーザ(root)になって、
# make install
リンクはご自由に。でもメールをくれると嬉しいな。
金野 祥久 konno@researchers.jpLast modified: Wed Dec 7 13:39:43 JST 2011