2005年3月18日(金)午前10:30ごろ、テニス中に左足のアキレス腱を切断しました。当日は9:30からプレーを始めて、準備運動もし、体も十分温まっている状況でした。ボールの方へ移動しようとした瞬間に、かかと部分を後ろからラケットで強く打たれたような衝撃が走りました。見ると、アキレス腱があった部分がポッコリくぼんでしまっていました。
救急車を呼んでもらい、病院に搬送されました。これまでも通院していた、立川の災害医療センターを希望し、そこで治療を受けました。と言っても、患部に添え木をし、包帯で縛っただけでした。手術による治療と手術をしない治療があるが、手術をするほうがいくらか早く直る、と言われて、手術を23日(水)にお願いして、帰宅しました。幸い妻にすぐに連絡がついたので、途中すべて付き添ってもらうことができました。初めての救急車、初めての松葉杖。
帰宅直後に学長室に、卒業式に出られないことなどを連絡し、また、20日から23日に予定していた日韓熱流体会議に参加できなくなったことに伴う措置(フライトのキャンセル、座長の辞退など)を電話とメールで行いました。
幸いにして、事故直後から病院を経て自宅に戻るまで、痛みはほとんど無く、つらい思いをすることはありませんでした。左足を使うことができず、松葉杖で歩行しなければならないことだけがつらいことでした。1階と2階の行き来やトイレにわずらわしさを感じましたが、手術までの中4日は、座ってする仕事は可能な状況だったため、パソコンに向かう作業は少しはかどりました。
3月23日(水)、朝、病院に行き、手術を受けました。切れたアキレス腱を縫い合わせるというものです。手術室も手術も初めてなので、相当緊張するものかと思っていましたが、意外にも平静を保っていることができました。局部麻酔で、腹ばいの1時間は、首が少しだるく、右を向いたり左を向いたりしていた以外に、何もつらいことは無く、痛みもほとんど感じませんでした。10:30から11:30ごろまでの約1時間で手術は終了。ギブスで足首から太ももまでぐるぐる巻きにされて終了。帰宅しました。
現在のところ手術終了から5時間が経過していますが、特に傷口が痛むことはありません。たくさんの方からご心配のメールをいただいたりしているので、お時間のある方に読んでいただけたらと経過報告を書きました。
ギブスを切ってもらうと、内側のくるぶしを中心に大きな水泡ができており、 皮を切るとたくさんの液体が流れ出ました。どうやらギブスが くるぶしの骨にぶつかって皮膚を損傷した模様。手術の後はだいじょうぶ とのことでした。 足首を90度に近く曲げて再びギブスで固めましたが、 つま先の上はカットして、足首を曲げるための自由度を作りました。 さらに、くるぶしの上にも窓を開け、2日後に消毒に来るようにと 言い渡されて開放。
ギブスの足裏には下駄のような突起をつけてもらい、 体重をかけてもいいですよ、といわれましたが、怖くていきなりは 体重がかけられず、帰ってから少しずつ体重をかける 練習をしました。なんとか左足をつけるようになって来ました。
2日後の22日に病院にいき、皮膚の損傷部の消毒をしてもらいました。
順調に回復しているとのこと。かかとの角度を少し立てて、
自分でも毎日少しずつ新聞紙を挟んで行くように指示を受けました。
うまく行けば来週にはギブスを除去するとの話で、
いよいよ本格的なリハビリになるものと思われます。
そうはいっても、すぐに足が地面につけられるものでもなく、家に帰ってから
少しずつ体重をかける練習をしました。
翌28日には松葉杖なしで何とか歩けるようになりました。まだ左足の
かかとが90度以上に曲がらないために、右足を左足より前に出すのがつらく、
半歩ずつ歩く感じです。でも、自分の足で歩ける。
今回の怪我から抜け出せた、という気持ちを強く持ちました。
もちろんまだ半歩ずつしか歩けず、バランスを崩さないように注意が必要ですが、
それにもかかわらず、回復を実感できる変化でした。
これからは、だんだんかかとを曲げられるように訓練すれば良い、と
言われているものの、これがなかなかうまく行かないんです。
少しつらい感じがあるものの、少しずつ角度をつけられるように
ストレッチを(おそるおそる)進めています。